参議院選挙の投開票日まで3日。選挙権年齢が18歳に引き下げられて初めての参議院選挙ということで、丹波新聞でも18、19歳の若者の声を聞いた。その中で19歳の学生の「1票の格差が言われているが、今は世代間格差が生まれているのでは」という言葉が引っ掛かっている。
2015年の国勢調査速報によると、65歳以上人口の割合は26・7%。15歳未満の子どもの割合は12・7%で過去最低を更新したそうだ。
選挙権年齢が引き下げられた理由の一つは、「若い世代の声を政治に反映しやすくするため」とされている。しかし、政治や選挙活動は、判断するのに分かりやすいものになっているだろうか。前出の学生は、「議員自身の年齢が高いからか、高齢者を優遇する政策が多いと思う」とも言っていた。政治に不公平感を抱く若い人の声だった。もし若い世代が投票に行かなければ、投票率の比較的高い高齢者世代の声がますます大きくなってしまうだろう。
憲法改正など、世代を超えた争点もある。自分なりの判断理由をもって1票を入れたい。(古西 純)