8月の終わり、丹波市春日町の春日総合運動公園で、春日地域全体の夏祭りがあった。市商工会春日支部の有志でつくる実行委員会が、久しぶりに復活させた「春日ふるさと夏祭り」。あいにくの天候だったが、色とりどりの美しい花火が夜空を焦がし、多くの人でにぎわった。
ここで取材裏話。この祭り企画段階だった6月、会議の取材をさせてもらった。気になったのが、「春日地域の夏祭りが最後に行われたのはいつ」だった。記者としては、見出しに「○年ぶりに復活」と大きく載せたいところだ。
ところが、その場にいる人に聞いてみたものの、はっきりしない。後日、当時の関係者を当たってみた。
「うーん…いつやったかなぁ」「○○さんに聞いてみたら」「ごめん、忘れた」など、5、6人に聞いたが、芳しい返事はなし。会社の書庫で汗だくになりながら、過去の新聞を繰って調べていたところ、商工会関係者から「9年ぶりやねー」と連絡があり、胸をなで下ろした。
祭り当日、打ち上がる花火を見ながら、やたらに暑い会社の書庫を思い出し、雨に打たれた。(田畑知也)