「せっかくやから」

2017.03.16
未―コラム記者ノート

 先日、福知山市を発行エリアとする地域紙「両丹日日新聞」に、福知山に住む知人を紙面で紹介してもらえないかと取材依頼をした。1面トップ記事になったばかりか、「ヤフー!ジャパンニュース」のトップページにも一時掲載され、日本中から大きな反響があった。
 「ユニークな話題を埋もれさすにはもったいない」と思って本人の同意を得た上での行動で、丹波新聞に話題、情報提供して下さる読者、関係者の気持ちが分かった。紙面を見た時は、我事のようにうれしかった。
 まちの話題は記者が見つける、掘り起こす。もう一方で情報提供に支えられている。「良かったねぇ。せっかくやから丹波新聞に連絡したげるわ」と、いいお節介役を引き受けて下さる読者のおかげで成り立っている部分がある。
 情報共有は友人知人の範囲にとどめ、広く世間に知らしめるのを避ける風潮が年々強くなっているが、誰かの喜びをみんなで喜びあうのが、温かい地域紙の紙面。「せっかくやから」の気持ちで情報提供を頂けるとありがたいです。(足立智和)

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