5月11日号に掲載した、娘さんの機転で神楽小に寄贈した油彩画が30年ぶりに手元に戻った青垣町の足立清隆さんの記事は、地域紙記者冥利に尽きる仕事だった。温かな家族の物語を世に出せたことがまずうれしく、読者から「ああいう記事は地域を潤す」と激励して頂きうれしさが倍増した。
話を耳に入れてくれたのは愚妹。妹と娘さんが幼馴染で、大型連休に2人が偶然出会ったことが記事の発端。「幸せ、喜び」を分かち合う、おすそ分けする気持ちを持つ人がいたおかげで、物語を埋もれささずに済んだ。
以前ならどこかで耳にできた、どこかから情報提供があったような話題が、インターネットの時代、SNSの時代になり、友人間のみにとどまり、入って来づらくなった実感がある。
ひょんな所にいい話は転がっている。「ちょっと丹波新聞に言うたげるわ」「せっかくやし言うてもらおか」の精神で、「うれしいこと」「へー、っと感心したこと」などを話題提供いただけるとありがたいです。記者も地域を潤す記事の「発掘」をがんばりますので。(足立智和)