6週にわたって丹波市を歩いた毎日放送「ちちんぷいぷい」の人気コーナー「昔の人は偉かった」にちょい役で出演した。放送からひと月近くたっても「見たよ」と声をかけられない日がなく、テレビの影響力の大きさに驚くと共に、メディアの人間として少しくやしい思いもしている。
テレビで言うと、ここ最近、NHK神戸放送局のニュースで、丹波市の話題を見かける。「最近よく丹波市がNHKに出るね」とまちの噂も耳にする。以前と今とで何が違うか。理由は明白。NHKの記者が丹波市に取材に足を運ぶようになったからだ。
6月17、18日に綾部市で開かれる「地域紙」の全国大会に参加する。県全域をカバーする「県紙」よりエリアが狭い「地域紙」。兵庫県内は数が少なく、マイナーな存在だが、他県には盛んな地域もある。
話題性以前に、取材する人間がそこにいなければ、ニュースにならない。その土地土地で地域紙があるから記事化され、世に出る出来事がたくさんある。その記事の数はテレビの比でない。他紙の知恵と工夫を学び、テレビに負けないおもしろい紙面づくりをめざしたい。(足立智和)