日本人の清潔さ

2018.06.07
丹波春秋未―コラム

米大リーグで活躍する大谷翔平選手がマナーの面でも評判になっている。向こうのベンチでは選手がリラックスのためかヒマワリの種を噛むのが流行りだが、他の選手がプップッと吐き出すのに、大谷だけは紙コップに入れて、コップも放らずにグラブの傍に置いて何度も使うという。

大リーグの試合中継を観ていてベンチが写ると、確かに「どうしてこんなに」と思うほど、紙コップや紙くずなどが散らかっている。「掃除する人に仕事を与えるため」などと話す選手もいるそうだ。日本のベンチでは考えられない。

話は飛ぶが数年前、北京郊外周口店の原人遺跡を観に行く途中、ある店に昼食に立ち寄った。とても大きな店だったがどの部屋の床もゴミ箱をひっくり返したよう。それでも客たちは平気で食事を楽しんでいる。中国人ガイドも恥ずかしかったのか、すぐに退散した。

文化の違いがあるのだろうが、ともかく日本人の清潔さは世界有数と思う。日本の旅行社が来日した中国人が驚くこととして「ポイ捨てする人を見かけない」を、「警察官がやさしい」「何も買わない客にも店員が礼を言う」などと並んで挙げている。

日本人が当たり前と思っていることを大事にしたい。大谷君も、向こうの同僚達から見習ってもらえればいいと思うが、なかなか難しいかも。(E)

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