「後輩の学び止めない」 地元の全中学校にICT機器寄贈 出身の若者有志が目標達成

2020.08.09
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八木校長に寄付金で購入したタブレットなどの備品を贈った藪下代表(右)=2020年8月5日午前10時18分、兵庫県丹波市山南町谷川で

兵庫県丹波市内の中学校にオンライン授業用の機材を寄付し、コロナ禍の学校教育を支援する団体「丹波市オンラインプロジェクト」の藪下文也代表(23)がこのほど、同市の山南中学校を訪れ、八木則久校長にタブレットなどを手渡した。寄付を希望した市内7中学校全てにICT機器を届けるという、団体の目標を達成した。

同校にはウェブカメラとタブレット各6台、移動式エアコン1台を寄付した。八木校長は、「とてもありがたい贈り物。市内の教え子からこのようなことをしてもらえたことは、教育に携わっている者の励みになる」と謝辞を述べた。

藪下代表は、「一つの大きな仕事が終わり、ほっとした。故郷を離れているからこそ、故郷を俯瞰で見られ、課題に気付けた。ふるさと納税のように、地元に暮らしていなくても地域貢献できる手段はある。今後も何らかの形で故郷と関わっていきたい」と話していた。

インターネットを使ったクラウドファンディングや募金活動で1団体と市民ら177人から93万6439円の寄付金を集め、備品を購入した。

今年23歳になる同市出身の学生、社会人12人でつくる同団体は、寄付の完了をもって解散する。

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