県内最大、年間医療費の伸び 75歳以上の後期高齢者医療制度 1人あたり10年で30万円増

2020.01.28
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75歳以上高齢者1人あたり医療費の推移

2008年度に始まり、17年度で10年を迎えた、75歳以上の高齢者らが加入する後期高齢者医療制度で、兵庫県丹波市の1人あたりの年間医療費の伸びが10年間で約30万円増、率にして40%増となり、同県内41自治体で最も大きくなっていることが、丹波新聞社の調べで分かった。地域の医療サービスが充実したと言える一方、保険を支える国と現役世代の負担が増えるとして医療費の抑制に国・県・市を挙げて取り組む中、課題が浮き彫りになったとも言える。

1人あたり医療費は、17年度の全国平均が約92万2000円。同市が約104万9000円。県平均は約102万2000円で、国、県の平均を上回った。

制度が始まった08年度、約74万8000円と県平均より15万円近く低かった同市だが、急上昇し、14年度に初めて県平均を上回った。医療費が高くつく、入院が増えたとみられる。

08―17年度で、県の被保険者数は31%増え、医療費は15%伸びた。同市の被保険者は、1万973人から1万1641人と、6%しか増えていないにも関わらず、医療費が40%伸び、「1人あたり」を押し上げた。

2017年度兵庫県内の後期高齢者医療費上位

同市に次いで県内で伸び率が高かったのが、いずれも36%の加西市(17年度の被保険者7221人、医療費99万2503円)と多可町(同4008人、96万8338円)。伸び率が30%を上回ったのは、2市町のみだった。

17年度の丹波市の1人あたり医療費は、県内で高い方から11番目。高齢者人口が多く、医療機関が充実している神戸市と阪神南地域が相対的に高く、但馬や西播磨は低い。県内で最も高いのが、尼崎市の約113万1000円。最も低いのが約76万5000円の豊岡市。両者にはおよそ37万円、1・5倍の開きがあった。

同県丹波篠山市は、08―17年度で75歳以上の伸びが8%増、1人あたり医療費は26%増の約95万6000円(17年度)と、県平均を下回っている。同市は丹波市ほどの医療サービスの増減の変化がなかったとみられる。

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